約束のネバーランドのネタバレ3巻の感想!シスタークローネの秘密とは?

落ち着いて読んでいる暇がない「約束のネバーランド」。第2巻では新手シスタークローネのインパクトが凄かったですね。彼女は敵なのか味方なのか。

なにはともあれ仲間は5人に増えて、脱獄決行まで時間が迫っています…!

「ウィリアム・ミネルヴァ」とは何者で、ママの秘密の部屋には一体何が隠されているのでしょう。

今回も「約束のネバーランド3巻」の、あらすじとネタバレについて、感想を交えながらひも解いていきたいと思います。

週刊少年ジャンプ(集英社)2016年35号より連載がスタートした「約束のネバーランド」。原作白井カイウ、作画出水ぽすか先生による作品です。3巻では第17~25話まで収録されています。

約束のネバーランド3巻のネタバレ1 秘密の部屋へ侵入!

秘密の部屋の合鍵を手に入れたドンは、危険を承知でギルダと共にママの秘密の部屋を探りに行きます。リスクよりも、本当のママを知りたいという気持ちが強かったのでしょう。

そこで地下室へと続く隠し扉を発見します。

その部屋には、通信器具やリトルバーニー、今まで巣立っていった兄弟たちが持っているはずの玩具が並んでいたのです。

「やっぱりエマたちは正しかった!ママがずっと嘘をついていたんだ」と、ドンとギルダは確信します。

そこへ案の定、ママが部屋に入ってきますが、2人はなんとか逃げ出すことに成功します。

捕まってしまうか、何か足を残しそうでハラハラしましたが一安心です。

さすがエマ、ノーマン、レイの3人が見込んだだけあります。ドンとギルダも優秀な兄弟なのです。

約束のネバーランド3巻のネタバレ2 本に残された暗号とは

エマ、ノーマン、レイの3人は、図書室で「ウィリアム・ミネルヴァ」の蔵書票(※1)を調べます。

蔵書票にはすべてフクロウの絵が施されていて、一見どの本の絵柄もすべて同じに見えます。

エマが気付いたのは、フクロウを囲む円がそれぞれ途切れていて、さらにそれがモールス符号(※2)になっているというのです。

※1 蔵書票とは…本の表紙裏に貼る小さな紙のこと。一般的に所有者の名前はもちろん、好きな絵柄や言葉を入れることができます。

※2 モールス符号とは…主に無線通信で使われるもの。「トン(短点 ・)」と「ツー(長点 -)」で表されます。

そこに記されていた暗号は次の通りです。

  • 逃げろ
  • 疑え
  • 危険
  • 真実
  • 収穫
  • 怪物
  • 農園

危険を知らせるような単語ばかりです。しかし、2冊だけ意味のわからない本がありました。

ひとつには「PROMISE(約束)」という暗号が記された本。もうひとつには、モールス符号がない本。

この2冊は数か所ページが破かれていたのです。何か意味があることは確かですね。

そして「ウィリアム・ミネルヴァ」という人物は、少なくとも2015年までは生きていたと3人は推測します。

ストーリーの設定は2045年なので、30年前のものということになります。

その間で外の世界は変わるでしょうし、ミネルヴァさんが生存しているのかは怪しいところです。

しかしながら、明らかに外にいる大人から食用児に向けたメッセージであることから、ノーマンは外の世界に希望を見出します。外に味方がいるのではないかと。

約束のネバーランド3巻のネタバレ3 シスタークローネからの提案

合流した5人。

秘密の部屋に入ったドンとギルダに説教をするレイでしたが、ここでドンの疑念が爆発します。

GFハウスの真実を知らされていないドンは「人身売買」という説明に納得していなかったのです。

3人は嘘をついていると。隠し通せないことを悟ったエマは、謝りながら真実を伝えます。

2人は驚愕するとともに、ドンはノーマンとレイに殴りかかります。

「そんなに荷物なのかよ…」とドンは泣き崩れます。

2人を危険にさらさないための嘘でした。3人が嘘をついた理由をドンはわかっています。だからこそ、余計に頼ってもらえなかったことが悔しかったのです。

なんだか人間らしく子供らしい、熱いシーンです。

それを背後から見ていたシスタークローネ。当然仕掛けてきます。

嘘がなくなり、本当の意味で団結することができた5人。レイにママの足止めをしてもらい、4人は森の下見を実行します。

そこへクローネが現れ、5人の会話を聞いていたことを告げます。

4人の頭には「即出荷」の文字がよぎりますが、クローネから飛び出した言葉は…

「私と組まない?」

エマたちの脱獄が成功すれば、ママは失脚しクローネがママの座につく。利害関係が成り立つというものでした。

ノーマンは気付きます。

証拠・権力・信用のないシスターは5人に近寄るしかなかった。どれかひとつでも手に入れようものなら、5人を出荷し、かつママの座へもつく魂胆だと。

ノーマンが気付くことにシスターも気付いています。計画を続けるには話に乗るしかありません。

そして「僕たちは信用しないし証拠も掴ませない。欲しい情報だけ奪ってくる」と表情を引き締めるノーマン。

そしてクローネは、GFハウスの管理システムについて言及します。

12歳で生き残った女の子には、次の選択肢が与えられると言います。

  • このまま死ぬ
  • ママ(飼育監)を目指す

但し、一定以上の成績とママの推薦が必要で、唯一生き残る手段なのだと言います。

クローネは襟のボタンをはずすと、首にはナンバーが。さらに、胸元には手術痕。

外に出ると心臓に埋め込まれたチップに電気が流れる仕組みで、他の理由で心臓が止まった場合も本部に通知がいくというものです。

結局ママもシスターも自由はなく、ハウスの中でしか生きられない家畜だったということです。

生きるためにはママになる選択しかなかったなんて、切なさを感じてしまいます。

約束のネバーランド3巻のネタバレ4 排除と出荷宣告

クローネが邪魔となったママは、本部からの通知を手渡します。ママは密告される前に、クローネの事を密告し、他のプラントのママに推薦したのです。

ママの上司にあたる人物でしょうか。

本部のグランマと呼ばれる人物に、クローネは必死に脱獄者の存在を訴えますが無駄です。

グランマは制御さえできて入いればいい。ママは必要な駒なのだと告げ、クローネの背後からは食人鬼の手が迫ります。

初めからクローネに勝ち目はなかったのです。

「ガキ共を逃がし、イザベラ、お前だけでも引きずり堕とす!」

クローネもただでは終われません。

キーアイテムとなるであろう「ペン」を、ノーマンの部屋の引き出しに入れ何かを託してきたのです。

「鬼ごっこは得意でしょ?逃げて、逃げて、生き延びて」と願うと、胸にあの花を突き立てられ命を奪われます。

クローネの最後の想いから、彼女も同じ戦い苦しむ子供たちの一人だったのだと想像させられます。胸が苦しくなりますね。

森では脱獄の下見を始めるエマたち。ママの足止めをするレイ。レイはママから、クローネを排除したことと内通者クビを告げられ、閉じ込められてしまいます。

そしてエマとノーマンの前に現れたママは、本性を現します。

苦しまずに何も知らずに幸せな一生を終えてほしい。とママは説得しようとしますが、

これからはママの一人の直接支配が始まると悟った2人は、下見のチャンスは今しかないと強行突破を試みます。

時間を稼ぐためにママにしがみ付いたエマでしたが…ママは涼しい顔で、エマの足を折ったのです。

ノーマンは圧倒され足を止めます。

ママはあくまで”制御”をする。そのためならとまどいも罪悪感もなく、子供の足を折れるのです。ママの本性があまりに恐ろしかった瞬間です。

さらに、「おめでとうノーマン。あなたの出荷がきまったわ」と宣告をし、3巻は終わります。

約束のネバーランド3巻の続きはこちら。

約束のネバーランド3巻の感想

3巻では「ウィリアム・ミネルヴァ」の正体はわからず終いでしたが、子供たちの味方であるに違いありません。

クローネが子供たちに託したペンの持ち主は、刻まれたイニシャルから「ウィリアム・ミネルヴァ」のものであることがわかります。

しばらくは謎めいたキーマンとして存在しそうですし、子供たちの道標になってほしいなと願ってしまいます。

そしてシスタークローネ。キャラが際立っていただけにもっと活躍してほしかったですし、あまりに早い排除でした。

ママの本性も想像以上に冷徹でしたね。人間の足を容易く折るメンタルと腕っぷしに圧倒されました。

それくらい心を壊さなければママは務まらないのでしょう。

ノーマンの急な出荷は不自然に感じますが、4巻で明らかになるのでしょうか!?

前回のおさらいはこちら↓