約束のネバーランドのネタバレ4巻の感想!ついにノーマンが出荷!?

いよいよ強敵のママが本性を現し、エマたちの前に立ちはだかります。

ノーマンまさかの出荷宣告!エマたちは誰ひとり失わないための秘策を、考え出すことが出来るのでしょうか。脱獄計画の行方は…!?

今回も「約束のネバーランド4巻」の、あらすじとネタバレについて、感想を交えながらひも解いていきたいと思います。

週刊少年ジャンプ(集英社)2016年35号より連載がスタートした「約束のネバーランド」。原作白井カイウ、作画出水ぽすか先生による作品です。4巻では第26~34話まで収録されています。

約束のネバーランド4巻のネタバレ1 生きたい…!

明日の夜には出荷が決まっているノーマン。

スコアがトップのノーマンは誰よりも価値があるはずなのに、12歳の満期を待たずして出荷になるなんて。

エマ、レイ、ドン、ギルダは違和感を抱いています。

ママに足を折られ手当をされたエマは、医務室でノーマンに付き添われます。

「僕らの真の計画はまだばれていない。エマの足も治る。計画は成功する」と励まします。

しかし、エマの脳裏に浮かぶのはノーマンの最悪の姿で、必死の形相でノーマンの命が助かる方法を考えます。

一方ノーマンは、エマに苦痛の表情をさせてしまっている自分に、情けなさでいっぱいになります。

そして「まだ生きたい!あの世に行きたくない!みんなと一緒に。エマと一緒に。生きたい!」と渇望します。

人間として、当たり前な願望です。

逃げなければ自分は命がないぬ。自分が逃げれば全員がやられる。

「最後までこの命、利用し尽くして、脱獄を必ず成功させてやる」と決意するノーマン。

やはり、自分だけが助かる選択は当然しないし出来ないようです。エマもレイも、わが身に起きたら同じ選択をするのではないでしょうか。

きっとママがエマの足を折ったのも、これが狙いだったのでしょう。そこでレイは明日の昼間に一人で逃げるようノーマンに提案します。

ノーマンが想うように、エマもレイも絶対にノーマンを失いたくないのです。

正確には逃げたふりをして潜伏し、脱獄決行日にみんなで逃げようという作戦です。

そんなことをしては警備が強化されて、脱獄のリスクが上がるとノーマンは心配しますが、

レイはGFハウスの教育方針上、問題ないと言い切ります。

  • 脳の発達のために、のびのびと健全に育てること
  • 秘密は厳守すること

食人鬼たちが子供たちの前に姿を見せないのは、秘密厳守や脱走を防ぐためだけではなく、恐怖で支配をしてしまうと、好みの脳に育たないためなのだそう。

警備を強化するよりも、いつも通り健やかな環境を維持すると推測しているのです。

2人に説得され、ノーマンは受け入れます。

約束のネバーランド4巻のネタバレ2 レイの記憶

レイは胎児の頃からの記憶があるのだと言います。

食肉鬼やグランマ、産まれて耳に発信機を付けられ、暗いトンネルを抜けてGFハウスに来たのだと。

その記憶から、門の先に待っているのは…「外」ではなく「本部」。

警備が甘い理由はそこにもあるのだと告げます。

GFハウスは深い森の中に孤立しているのかと思っていました。本部は目と鼻の先だったとは驚きです。

レイは長年かけて完成させた、発信機を無効に出来る装置をノーマンに託します。

そして、明日ノーマンは姿を消し、エマの足が治り次第みんなで脱獄する。

3人は共に逃げることを固く誓い、手を取り合うのでした。

約束のネバーランド4巻のネタバレ3 ノーマンの出荷

他の兄弟たちにもママからノーマンの旅立ちが告げられ、祝福する子供たち。

荷造りをするノーマンは、シスタークローネが残した「ペン」と、「小さな小箱」を見つけます。

出荷当日、計画通りノーマンは唯一の逃げ道であろう塀に登り、「外」の光景を見つめます。

ノーマンの姿が見当たらず、ざわつく子供たち。ママは困った表情を見せ、エマたちはママをだし抜けると確信しています。

しかし次の瞬間、エマ、レイ、ドン、ギルダの表情は凍り付きます。身を隠したはずのノーマンが戻ってきたのです…!

ノーマンは塀に登って見てわかったことを説明します。

  • 目の前に広がるのは崖で、とても飛び降りられる高さではなかったこと
  • 施設は6区間に分かれた作りをしていて、唯一つながる橋はやはり本部へ繋がっているであろうこと

そして発信機を無効化にする装置をレイに返すと、「僕は万が一にも負けたくない」。

エマとレイを両手に抱きしめ、「後は頼む、今までありがとう」と、ノーマンは自分の命が亡くなる事を選び去ります。

初めからノーマンは戻るつもりだったのだと、レイは気付きます。止めても、ノーマンの気持ちは変わりません。

みんなで逃げることよりも、確実にみんなが逃げられる選択を選んだのでしょう。

別れのシーンは涙なしでは語れません。

1人1人の心情や決意、どれかひとつを汲み取ることなどできませんよね。

覚悟をしたとはいえ、命が失われるのはこわい。

ノーマンは門まで行くと、ママに部屋に通され…ここでノーマンの出荷シーンは終わります。

約束のネバーランド4巻のネタバレ4 脱獄決行

残されたレイは絶望し、脱獄はせずこのまま亡くなる事を受け入れると自暴自棄になってしまいます。

エマは、ママから飼育員(ママ)になることを薦められます。

大人になって子供を産み、能力が認められればママかシスターになって戻れるのだと言います。

「諦めて、楽になりなさい」

ママの甘い囁きに、一瞬心が揺らぐエマ。

エマとレイにとって、ノーマンを失うことで正気を失うのは当然です。

ノーマンの命を失わせてなせてしまっては意味がないのです。

しばらく沈黙の期間が過ぎ、レイの誕生日前日(出荷前日)を迎えます。

2人はただ苦しみ悲しみを越えると、しばらくは何もしないことが最善の策だと考えていました。

エマも、レイも決して諦めていなかったのです。

ノーマンの命を無駄にしないためには、必ず脱獄を成功させなければなりません。

2か月間、エマとレイにママの注意が向いているうちに、ドンとギルダで準備を進めていたのです。

そして長年レイが考えきた計画は、施設に火を付け避難と見せかけて脱獄するというもの。

決行当日、オイルを周囲にまくレイは、ママの目を引き付けるために自分にオイルをかけマッチを擦ります。

悲鳴を上げるエマ。

全員で脱獄することを否定していたレイですが、自分は初めから脱獄しないつもりだったのです。

ここで亡くなるぬこともレイの長年費やした計画のひとつだったのだと気付かされます。

ママの大事なフルスコアを燃やすこと。これ以上の報復はありません。

エマの叫び声に駆け付けたママは、すぐに状況を把握しレイを助けようとします。

ママも失敗は許されません。

エマや、他の子供たちを避難させようと振り返ると…誰の姿もありません。

…何が起きたのでしょうか?ママはハッとします。

レイも同じく何が起こっているのかわからず混乱しています。

エマは施設に火を付け、とにかく走って逃げるように子供たちに指示を出し走っています。

この2か月間エマはレイに気付かれないように、周到に準備をしてきたのです。

燃えていたのは、レイの服を着たハムやベーコンと髪の毛。

事実を知らない子供たちも、実は少しずつエマが仲間に引き入れていたのです。

すべてはノーマンの計画通りでした。

ノーマンはレイの計画にいち早く気が付き、それを利用しようと考え、エマに託していたのです。

やはりノーマンは生きている…!?

すべてを燃やす炎を眺め、生きてさえいれば捕まえられる、誰一人逃がさないと薄ら笑いを浮かべるママ。

そこに、ママのスカート引っ張るフィルという少年姿が…。ママは驚き、4巻は終わりを迎えます。

約束のネバーランド4巻の続きはこちら。↓

約束のネバーランド4巻の感想

生きたいけどみんなの命を救いたい!というエマ、ノーマン、レイの葛藤は計り知れません。

子供が置かれるにはあまりに惨い世界であると、改めて考えさせられます。本当にノーマンは命を落としたのでしょうか。

何か意図があって生きていてほしいと願わずにいられません。

脱獄シーンは一転二転と話が展開し、読者もだし抜かれたことでしょう。

何度も読み返してしましました。本人はそこに居ないのに、ママとレイをだし抜くノーマンの頭脳。やはりGFハウス一の天才だけあります。

このまま脱獄は成功として終わるのでしょうか。最後、残っていたフィルの目的は?

脱獄計画の行方は5巻へ続きます!

前回のおさらいはこちら↓