ぬらりひょんの孫ネタバレ21巻!新しい敵の登場!

百物語組の幹部達との激闘を続ける中、リクオの友人の鳥居が再び妖怪にされてしまいます。

ぬらりひょんの孫20巻はこちら↓

リクオは修行の成果により、なんとか鳥居の身体から妖怪の部分だけを断ち切ることに成功します。鏡斎との戦いで、腐敗し続けながらも人間達を護るために戦うリクオの姿から目が離せず…

ここでは、今後の百物語組とリクオの戦いと、リクオの友人清継の活躍の予感に、期待が高まる、ぬらりひょんの孫のネタバレ21巻のあらすじ感想をお伝えします。

ぬらりひょんの孫のネタバレ21巻のあらすじ

百物語組の幹部 珠三郎

20巻の冒頭で毛倡妓をだまし討ちし、その顔を奪った百物語幹部の珠三郎。

その後の行方が気になっていましたが、ここで登場です。

珠三郎の狙いは首無かと思いきや、実はリクオの母親の若菜さんを狙っていたのです。

若菜さんは、お風呂上りに気心しれている毛倡妓が相手では、警戒する理由もありません。

今にも背後から珠三郎が襲いかかろうとします。

この珠三郎、だまし討ちが得意で、すぐ背後から襲おうとします。卑怯な手口が目に余ります。この戦法で毛倡妓をも倒していましたから、効果的な方法かもしれません。

やはり、元が山ン本だからでしょうか。卑劣な手口が際立ちます。

少年漫画ならではの、悪役だとしても、どこか清々しい精神を持っているという気配は、残念ながら全くないようです。

間一髪のところで、首無が若菜さんを無事守ることができました。

しかし、珠三郎の舞台の特定の領域内だけで、絶対的強さを発揮する戯演舞という技が発動され、首無の攻撃は全くと言っていいほど効果が出ません。

そして、ついに若菜さんに危機が迫ります!やはり、またもや背後から現れる珠三郎。

本当に、背後からのやり口がお気に入りのようです。

お決まりのような流れに、やっぱり!と、なんだか正解したような気すらしてしまいます。そして、若菜さ、万事休すかと思いきや、まさかの拳銃で応戦!

お風呂上りのはずなのに、既に懐に拳銃を忍ばせておくとは、流石極道の妻です。

珠三郎の不意を突き、すんでのところでピンチを逃れました。

そんな弾けた若菜さんの姿を見て、首無は結婚する前の鯉伴と若菜の様子を思い出します。  山吹乙女との過去の事から、暗い影を落としていた二代目の鯉伴に、もう一度幸せを掴むことが出来るのではと思わせてくれた若菜さん。

リクオのお母さんとしての登場が多かったので、鯉伴との馴れ初めが気になっていた読者も少なくないはずです。

若菜さんの家にとり憑いていた悪霊を、退じしたことがきっかけで仲良くなり、空中デートシーンでは、鯉伴に笑顔をもたらしていました。

こんな所で二人のほのぼのシーンを垣間見ることができて、読者もうっかり癒されてしまいます。

首無も、この記憶を思い出すことによって、若菜さんの存在の大きさを実感し、珠三郎の演舞という名の畏に打ち勝つことができました。

そして、最後は本家の妖怪達にボコボコにされる珠三郎に、心なしかスッキリしてしまう展開でした。

圓潮の本当の目的

東京の各地で、奴良組と百物語組の激戦が繰り広げられ、幹部が次々にやられており、戦況は奴良組の有利に進んでいるようでした。

山ン本の脳は、各部位を統括し地獄にいる山ン本の思念を共有するので、敗北した幹部達が地獄に落ちてくる様子がわかるようです。

そして、ここで気になる一言「う…痛い…くるぶしが…」

ここにきて、くるぶし!他にも色々痛い所はありそうですが、くるぶしが痛いんですね…どんな意図があって著者はくるぶしを選択したのでしょう。大した背景はないのかもしれませんが、なぜかくるぶしが気になってしまった読者は私だけではないはず。

ぬらりひょんは、緊迫したシーンや大事な場面でも所々に読者をクスっと笑わせてくれる箇所を用意してくれています。

読者宝探しのようで、また違った楽しみがありますよね。

山ン本は、畏を思うようには集められていないのではと、不安げですが、圓潮は全ての歯車は順調に回っている、このまま朝を待てばいいと言います。

山ン本に対し、あえてさん付けで呼び、怪しげに微笑む圓潮。

怪しい、怪しすぎる。

また新たに良からぬことがリクオ達を待ち構えているのではと心配になってしまいましたが、予想は大きく外れることに。

リクオ達が百物語組の本拠地を発見し、突入して目にしたものは、山ン本の脳が圓潮に刺されて倒れている姿でした。

圓潮は、生みの親でもある山ン本を裏切ったのです。さっきの怪しげな表情はこのことだったのかと驚きです。でも、なぜ急に?圓潮は

  • 元々、百物語組の再興が目的ではなかった。
  • 百物語組の名前を使い、人々に噂を広めることで畏を集めたかった。
  • 雑多な妖を束ねるのに、名前だけが必要なだけ。
  • 百物語組の幹部はほぼ壊滅しているし、山ン本の役目はもう終わり、百物語組は今日で解散。

圓潮の真っ黒な瞳から滲みでる胡散臭さは、ここにつながっていたからなのですね。

そして、「あたしは噺家としてただ人が恐怖する怪談を語りたいだけ」「そう噺家として歴史を、伝説を語るものとなる」「すなわち鵺の再誕を」と問題発言をします。

東京を舞台とした鬼ごっこや、その仕業がリクオのせいだと情報を操作することで、人々の恐怖を煽り、より強大な畏と力を得ることが本来の目的のようでした。

そして、その巨大な畏を元に鵺を、つまり安倍晴明の完全な形での復活を企んでいたのです。今後の圓潮と安倍晴明の絡みが気になります。

妖怪 青行燈との戦いからの新たな敵

本来、山ン本の器となるはずだった妖怪青行燈の死骸を食べた食った山ン本の脳が、魔王・山ン本五郎左衛門へと変貌します。

うかつに近づけば自動的に反撃を食らい、距離を置いても飛び道具を放つ攻撃力は壮大です。しかも、こちらがダメージを与えても即座に再生し、もはや打つ手はないのではと思われました。ここまで巨大な敵に対し、リクオはどう戦うのか。

既に身体はほぼ腐りかけていて、自身の畏もほぼ失いかけています。

そんな状態の中、圓潮の「この妖は”君”に向けられた東京都民一千万人の殺意と希望の塊」というセリフから青行燈の力の源が判明されます。

青行燈の強さは、東京中の殺意、つまり畏であり、それが消えないことには、倒すことは難しいという事です。

リクオの友人の清継も、人々の誤解を解こうと必死に頑張っていますが、なかなか効果はでません。リクオ達が押されて苦戦する様子に対し、更に勢いを増していたかのように思われました。

しかし、リクオを悪者扱いしていた都民の中からリクオを信じるという人人達が現われて状況が一変します。

それまで無敵だった青行燈を見事撃破し、先に姿をくらました圓潮の元へと向かいますが、そこで新たな敵が出現します。

圓潮は、山ン本の危機を感じ駆け付けたが柳田に、山ン本は一度復活したが、リクオに邪魔されて消えてしまったと嘘をつき騙そうとします。

柳田は、どこがいいのか理解しがたいですが、本当に山ン本の事慕い続けているのだなと表情から滲み出ています。

そこに竜二が現われて、圓潮はウソをついていると言い、新たな情報を聞き出そうとしましたが、花開院とは違う七芒星を操る陰陽師から攻撃を受けます。

新しい敵の登場です。一体どんな敵なのでしょうか。

竜二いわく、目の前の陰陽師は安倍晴明の子孫・御門院家の人間のようです。

花開院は京都を守る組織で、御門院は国の中枢を守るために暗躍する組織。

そんな大層な家柄にも関わらず、外見は子供のようなのに、黒目が大きいのに表情が無いところが、怪しさと強さを増します。

このタイミングの登場で、しかも圓潮を助けたとなると、安倍晴明の復活に大きく繋がりがありそうです。

その後、一度倒したと思われた山ン本が、圓潮の裏切りに遭ってもなお諦めることなく、奴良組への恨みで復活します。

只でさえ、山ン本しつこい!と言いたくなってしまう展開ですが、さすが著者です。

山ン本は、自分の身体を構成していた妖怪達を吸収しながら、奴良組本家へと向かう姿に、人間の欲深さや醜さが溢れんばかりににじみ出ています。

百物語組との長い戦いは、圓潮の安倍晴明復活の序章に過ぎなかったかもしれませんが、積年の恨みを抱えた山ン本のしぶとさと執念深さに感服です。

圓潮を吸収してやろうといった姿には、少し応援したくもなりました。

これまでの圓潮の仕業を振り返ると、ここで消してしまったほうがこの先いいのではと。

しかし、最後は、リクオがつららを鬼纏って山ン本を倒しましたが、今回の一連の事件で、一番の首謀者である圓潮には逃げられてしまいました。

そして、御門院家という新たな敵が登場し、今後の展開が気になると同時に、敵の勢力が増えていることに不安を覚えます。

番外編でホッと一息。カナちゃんが妖怪事に巻き込まれています

ジャンプNEXT!2012WINTERに、ジャンプ本誌連載陣番外編で掲載された番外編が収録されています。

今までもいくつか番外編が収録されていることはありましたが、今回も以前の話に引けを取らないほのぼの具合です。

普段本誌では見られないやりとりを見ることが出来て、激しい戦いのシーンが続く中で読者にとって、また別の楽しみでもあります。

今回は、奴良組の面々の意外な素顔が!?その真実とは!?と書かれており、カナちゃんが中心になり、妖怪達に巻き込まれていくといったお話です。

またカナちゃんが妖がらみの事件に巻き込まれている様子に、またかい!と突っ込みたくなった読者は多いのでは。

話の内容としては、奴良組の妖怪”袖入れ鬼”が、Gメンになりすまして、万引きの濡れ衣を着せ恐怖を与え、しかもぬらりひょんも共犯といった展開です。

カナちゃんが一気に可哀そうになってきますが、それを何もできずにオロオロ見守るつららとの兼ね合いもホッコリします。

ぬらりひょんは、激しい戦いも魅力的ですが、登場キャラクターの個性も非常に面白味がありますので、番外編は見逃せません。 

ぬらりひょんの孫21巻のつづきはこちら。

ぬらりひょんの孫21巻の感想

宿敵の山ン本を倒し、長く続いてきた百物語組との戦いに、ひとまず決着がついたかのように思えました。

しかし、まだリクオの中学校では、噂が完全に消えておらず、まだ学校を休んでいます。圓潮の裏切りに、安倍晴明との戦いに繋がりそうな新たな敵キャラクターの登場等が続き、まだまだ目が離せません。

そして、竜二により、祢々切丸が復活したとの連絡があり、次巻どのような展開が繰り広げられるのか今から楽しみです。