ちはやふるネタバレ39巻!名人への挑戦権は誰の手に!?

ちはやふる38巻では新と千早が1勝しました。しかし2回戦目は千早が絶好調ゆえの空回り、新は太一を好敵手としてぶっ潰す気満々です。

しかし太一もこのままで終わるわけがありません。さぁ、勝負の行方は!?

ここでは、ちはやふるネタバレ39巻のあらすじと感想をお伝えします。

ちはやふるネタバレ39巻のあらすじ

太一の母

周防名人が会場を離れ、歩いていると太一のお母さんらしい人(太一と顔がそっくり)が喫茶店にいるのを見かけました。周防名人はちゃっかり同席して、お母さんとお話します。

なぜ試合を見に行かないのかとお母さんに尋ねます。

「み、見てられないんです。怖くて」

お母さんは太一と同じ何でもできるスーパーウーマンですが、自分の息子のこととなると臆病になるようですね。

それを聞いて周防名人はこういいます。

「お母さんにとっては自分の頑張りを認めて欲しい人をたった一人選ぶとしたら太一くんなんでしょうね。」

また太一にとってはその一人は今戦っている新だと言います。

「頑張って、頑張ってその努力はきっと伝わる。でも...綿谷君には勝てません

それを聞いてお母さんは怒り出します。当たり前ですね!

「腹が立ってきました。何なんですか、負ける負けるって、なんでそんなこと言うんですか、さようなら」

と言ってお母さんは去って行きました。

だって師が悪いから...弟子じゃない、弟子じゃない」

と周防名人は切なそうにつぶやきます。

読まれる札が消えていくように見えるという周防名人。そして太一に執着しないかるたを教えました。

太一のことは弟子じゃないと常に言ってましたが、自分のこと師だとうっかり言っちゃいましたね。その後すぐ否定するのも周防名人らしいです。ただその姿は寂しそうにも見えますね。

太一の成長

2試合目、迷いのなくなった新は絶好調です。いきなり5枚差をつけます。

他の観客も『これは新で決まり』という雰囲気です。

しかし新が取った札は全て自陣のものでした。

差が広がっているように見えて、自陣の札しか取れていないゆえになかなか勢いに乗りきれない新。自陣においては鉄壁のガードを見せつける太一。

「周防さんのそばにいた半年で分かったんだ。聴こえてるのにいらないと思って脳が拾い上げない音がある」

かるた界で一番感じがいいと言われる周防名人の元で訓練した太一の『感じ』は今までよりもはるかに磨きあげられていました。

保護者達

千早のお母さんも会場に来ています。そして太一のお母さんが外から見ていることに気が付き、外で一緒に観戦します。

太一ママは周防名人に「負ける」と言われて勢いで来てしまったようですね。

なんでそんな失礼なこと言うんですか、周防名人!と思いましたが、グッジョブでしたね。

そしてママさん2人で子供の考えが良く分からない、

「高3の大事な時期になんで..って思うばかりで」と共感しています。

後からかなちゃんママも来ました。

「これはもうあの子たちが人の親になるまで分かってもらえない親心ですよ」

その時、和泉式部の歌が詠まれました。

自分の娘が子供を産んですぐに亡くなってしまった時に詠んだ歌です。

残された孫を見つめながら、娘はきっと自分よりも親(和泉式部)よりも、わが子のことを思いながら逝ったのだろう。私だってわが子を思う気持ちの方が勝っているのだから..

「親の情など一方通行でいいんですね、おかげで分からないことばかりですけど」とかなちゃんのお母さんはしんみりと言いました。

そして会場内では、小さいころから3人を見てきた原田先生がいます。

「ずっと見てきた、三人で始めた物語。たくさんの人を巻き込んで、誰にも譲らずここまできた。目をそらさず見届けよう、今日が終われば、3人が2人と1人になる

原田先生が予言をしました。2人と1人!どういう意味でしょうか?何だか1人は孤独になるという意味にも感じてしまいますが、きっと幸せな意味、だと思いたいです。

早く取るのをやめなさい

千早は昔、原田先生に言われた「早く取るのをやめなさい」という言葉を思い出します。

「実行できなければ、詩暢ちゃんを前にして出来るわけがない」

焦らずじっくり聴きながら、千早は徐々にペースを取り戻していきます。

そして4枚もあった「こ」の札を取りました。みんな千早の意外な記憶力にビックリです。

いつも千早のかるたを傍で見ていた机君は思います。

「綾瀬が暗記が得意なわけがねぇ」

「道路を開通させるくらいの労力で札と自分を結んでんだ」

しかし、その道路開通も水の泡、なんと結川さんが札移動をしてしまいました。

「お、お~~~~~~」

千早、ピンチ!しかし「失礼します」と言って立ち上がり、気を取り直します。

そしてとても清々しい顔でまた結川さんと対します。

再び、机君。

「あるんだ綾瀬には、かるたにおいて実は『感じ』よりも大事かも知れない才能が、、」

 『忘☆却☆力』

結川さんは唖然とします。

「なに、その今1試合目はじまりました、みたいな顔」

『忘☆却☆力』いいですね!何だかとても千早っぽい能力です。かるただと素晴らしい才能なんですね、私も得意です!

2試合目の結果

女子の方は千早が落ち着きを取り戻し、2連勝しました。クイーンに挑戦するのは千早に決定です!

そして男子の方では、太一が周防名人直伝の執着しないかるたを続けます。

「読まれる札が消えて見える」という周防名人。

「周防さん、そんな悲しいかるたがあるか?」と太一は思います。

その時、後ろから原田先生に両肩を叩かれた気がし、ハッとします。

もちろん原田先生はやってません。きちんと応援席にいました。

「どんな時も俺の先生は原田先生だけ」

「来い、読み手にこの札を読ませるくらいの気迫で来い。」

読まれたのは空札でした。あまりの緊迫感に太一は青ざめます。

新は「一枚に執着すると自滅するで、苦しくなるばっかりや」と考えます。

しかし、「ちはやぶる」が読まれた時、太一が新より早く札を取りました。なんと太一からは「ちは」の札しか見えなかったのです!

これが太一にとっての読まれる札の特別な見え方なんですね。

そしてついに運命戦へともつれこみました。が、しかし2人にはあの約束があります。新が札を譲り2試合目は太一の勝利です。

ちはやふる「39巻」の感想

今回は親、保護者の方々の心境も垣間見えました。ホントにみんな高3なのに、親としてはハラハラですよね。

千早は2連勝!太一は最後は神業で「ちはやぶる」を取りました。次巻で名人への挑戦者も決まるでしょう。新と太一どちらになるかこうご期待ですね。